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『Prolog』が出来るまで


このページでは、『Prolog』がどのようにして製作されているのか、その過程を簡単に説明していきたいと思います。こちらをお読みいただければより一層、Prologの事がよく分かると思います。特にスタッフ希望の方や、お手伝い希望の方は是非読んでからご応募下さい。


目次

  1. 人選
  2. アポイントメント
  3. 取材準備
  4. 取材当日
  5. 編集
  6. ページ作り
  7. 版下作成
  8. 印刷
  9. 発行
  10. 営業・アフターケア

  1. 人選

    Prologの製作はまず、取材をするタレントさんの人選から始まります。人選に関しての制限は特になく、各スタッフに自由な裁量が認められています。よって、タレントを選ぶにあたっての判断基準は各スタッフによって異なるわけですが、基本的にはスタッフの好みをベースに、タレントさんの仕事状況や将来性・人気・読者リクエスト、そして1冊の本としてのバランスも考えてタレントさんが選ばれます。

  2. アポイントメント

    取材をするタレントさんが決定すると、そのタレントさんが所属している劇団や事務所に取材のアポイントメント(アポ)をとります。もちろん、すべての場合に取材のアポが取れるわけではなく、様々な事情で取材を断られることもあります。取材にokが出ると、具体的な交渉をすることになります。まずは日程を決めます。大抵の場合は学校のない土曜か日曜のなかから、タレントさんの都合のよい日を指定してもらいます。取材の開始時間は、写真撮影を考慮した時間帯でお願いしています。秋は日が短いので、特に時間帯に気を使います。取材場所は基本的には事務所の部屋を使用させてもらえるようにお願いしています。場合によっては事務所を使用することが出来ない場合があるので、その時には適宜、喫茶店等を使用することになります。『Prolog』では室外での撮影を行うので、室外撮影の場所を選ぶことも必要です。インタビューを行う場所の周辺で公園等、撮影に適した場所を下見しておきます。こうして当日の各種セッティングが決定され、取材日を待つことになります。

  3. 準備

    『Prolog』では充実したインタビュー記事を掲載するために、インタビュー原稿の準備にも時間をかけています。特に芸歴のチェックに関しては、可能な限りカバーして、インタビュー時の質問を練っていきます。芸歴のなかでビデオ等で確認できるものを見たり、舞台等のパンフレットを確認したりして、そのなかからトピックを抽出します。バラエティー番組のレギュラーの仕事があるタレントさんの場合は、そうしたチェックも大変です。そうした内容面での準備と並行して、当日に必要な機材を用意して、分担を決めます。取材で使用する機材は、

    ・録音機材
    『Prolog』では大抵DATとアナログテープの2台を使用します。必要なテープや電池を準備しておきます。
    ・カメラ
    各スタッフは全員カメラマンとして撮影もします。撮影に必要なフィルム・レフ板・敷物等も用意します。
    ・担当者
    ページ担当者は直筆アンケート用紙・適切なペン・サイン色紙を持って行きます。
    ・その他
    見本誌として『Prolog』のバックナンバーを持っていきます。特に、取材をするタレントさんと縁のあるタレントが掲載されている号がある場合にはそれを持っていきます。
  4. 取材当日

    取材当日は、まずスタッフだけで集合して打ち合わせを行います。取材時間やインタビュアーの分担、機材チェックなどを行って準備万端。指定の時間に取材場所へと向かいます。挨拶をすませ、タレントさんに取材の内容を説明してインタビュー開始。インタビュー時間はあっという間に過ぎていきます。インタビューを終えると直筆アンケートの記入をしてもらいます。そして撮影用のサイン色紙にサインをしてもらいます。それらが終了すると、室内での撮影です。イスや机、色紙などを小道具にした撮影を一通りすませ、最後に屋外での撮影を行います。屋外では50〜100ポーズ程度の写真を撮ります。ページの扉用をはじめ、全身・アップ等、ページのレイアウトに必要なバリエーションを揃えます。撮影が終了すると、取材も終了します。最後にマネジャーさんや担当者と、完成本の送付部数の確認や必要な事務処理を行います。

  5. 編集

    取材が無事に終わると、次はページ作りです。最初にするのは録音テープのチェック。きちんと録音されていないと話になりません。万一の場合に備え、Prologでは2台のレコーダを回しています(既述)。同様に写真の仕上がりをチェックします。写真の出来によって、ページのレイアウトが決まってきます。写真がよく撮れている場合には、かなり自由なページ作りが行えると言えます。そして、一番大変なテープ起こしを行うことになります。インタビューで聞いた事を忠実に再現することで、『Prolog』のクオリティーは保たれています。テープ起こしは根気のいる作業で、多くの場合ここで時間をとられます。しかしこれをやらないとページ作りが先に進まないため、気合いで乗り切ります。無事テープ起こしが完了すると、編集・レイアウト作業に移ります。インタビューを全部を掲載するわけではないので、テープから起こされた中から重要な部分をピックアップして掲載する文章サイズにまとめます。同時に、掲載する写真を選んでそのサイズと位置を決定します。それらの作業が終わり、ページの主要部分が完成すると、ページのデザインをすることになります。ページ製作担当者によって様々ですが、タイトルや章立て、芸歴一覧作成等を行います。必要ならばコラムや取材後記等の記事を作成し、ほぼ原稿完成。このような過程をタレントさんの人数分、並行させていきます。

  6. ページを作る

    『Prolog』ではインタビューページの他にも様々なページがあります。そういったページの製作も大きな仕事のひとつです。まずドラマレビューのページは主に各スタッフから集めた原稿を使用しています。レビュー記事を用意するため、自分が書きたいと思ったドラマを見直してじっくり原稿を仕上げていきます。出来上がった原稿は予め決めてあるページ担当者の所に集められ、インタビューページ同様にレイアウト・デザイン作業がなされます。同じような過程でProlog Newsのページも製作されます。また、読者のみなさまからのお便り・イラストで構成されるMail Boxのページは、寄せられたお便りの中からページに採用するものを選ぶ作業を経て、以降は同様に製作されます。さらに、『Prolog』では読み物のページも充実させています。まずページのテーマを選定して、原稿に必要な取材や調査を行います。そうして得られた素材をもとに考察を重ねてページの構想を膨らませていきます。またページのレイアウトに必要な写真やデータを用意しておきます。そしてこれらの準備が済んだら、その構想に沿って原稿を執筆します。出来た原稿とその他のレイアウト素材の編集作業を経て読み物ページは完成です。

    また、こうしたページとは性格の異なるものとしてイベントレポートのページがあげられます。通常こうした記事は、各タレントさんの所属事務所や各種団体、メディアのご厚意によって実現しています。Prolog Newsでの写真提供などもそうですが、このような様々な方達の協力によって『Prolog』は作られています。

  7. 版下作成

    このようにして原稿が出来上がると、いよいよ印刷所に入稿するための版下の製作をします。『Prolog』ではVol.10からデジタル入稿を導入しました。これは従来、DTPソフトを使用して作成した原稿をプリンターで紙に出力してから入稿していたものを、直接DTPソフトのデータを印刷所に持ち込む方法です。メリットとしては印刷品質の向上、省力化、低コスト化などが挙げられます。またもう1つの大きな特徴としては、従来紙焼きしたポジを網掛け屋で網掛けしてもらっていたものを完全デジタル化できる事です。写真はスキャナーで取り込んで自在に加工する事が出来るようになったわけです。これにより、微妙な大きさの変更等が可能になり、自由なレイアウトを行えるようになりました。また、締め切りも従来より延ばす事が出来ます。ただ、この写真データの取り扱いは微調整が必要で、設定条件によって印刷結果が変わってしまいます。まだ経験不足で十分な結果を出す事が出来ていませんが、デジタル入稿の回数を重ねる事で品質の向上を図る事が出来るのではないかと考えています。必要なデータをMOディスクにまとめて保存して版下の完成。完全原稿の形になります。

  8. 印刷

    いよいよ入稿です。印刷所へ版下を持ち込み、細かい指示と共に託します。時期にもよるようですが10日〜2週間で仕上がってきます。また、この段階で実際の発行日が決定されます。切手を同封したお便りで、最新号の発売の告知を希望されていた読者のみなさまに最新号発売のお知らせを送ります。なお、定価が変更される場合もありますので、告知前の小為替による注文はご遠慮ください。完成した『Prolog』は、印刷所から各スタッフの所に宅急便で送られてきます。この段階で印刷の仕上がりをチェックし、印刷に不具合がなければそのまま発行する事になります。

  9. 発行

    無事に発行すると、まず取材をしたタレントさんの事務所・劇団や掲載記事を投稿してくれた方への送付分の発送をします。また、"書泉ブックマート"(神田)・"宮竹書店あいどるぱれっと"(阪急東通り商店街、「まんだらけ」大阪店の向かい)に出来たての本を搬入します。そして、手売り販売や通信販売も開始します。もちろん、最新号の発行をお知らせする告知や宣伝も行います。パソコン通信のBBSでの告知(転載自由なのでどんどん宣伝して下さいね)やメーリングリストでの告知に加え、一般雑誌での宣伝や紹介をしてもらったりしています。もちろん、このProlog公式WWWページでも最新情報としてお知らせします。

  10. 営業・アフターケア

    『Prolog』の購入方法は通信販売以外にもPrologスタッフによる手売り販売があります。イベント会場などに行くときには常に最新号を持ち歩いていて、『Prolog』を直接手売りしています。また、明らかになった誤植の正誤表の作成などをすることもあります。特にProlog公式WWWページではそういったアフターケアにも重点を置いて対応していきます。


どうでしたか?

これで、『Prolog』製作の大体の過程がおわかり頂けたと思います。もちろん「これはどういう風にしてやっているの?」といった質問等も大歓迎ですので、メールや郵便にてお送り下さい。

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